
上の写真は2007年の『オーシャンズ13』のもので、公開から約20年。待ちに待ったシリーズ最新作『オーシャンズ14』が、ついに本格始動することが明らかになった。
ワーナー・ブラザースが予算承認、2026年夏撮影開始へ
2025年10月、ジョージ・クルーニーが重要な発表を行った。ワーナー・ブラザースが『オーシャンズ14』の予算を承認し、今後9〜10ヶ月以内、つまり2026年夏頃に撮影を開始する予定だという。クルーニーは「スケジュール調整中で、撮影開始日を設定しているところだ」と語っている。
公開は2027年頃になる見込みで、前作『オーシャンズ13』からちょうど20年ぶりの続編となる。
オリジナルキャストが再集結
ファンにとって最も嬉しいニュースは、オリジナルキャストの復帰だろう。
確定しているキャスト:
- ジョージ・クルーニー(ダニー・オーシャン役)
- ブラッド・ピット(ラスティ・ライアン役)
- マット・デイモン(ライナス・コールドウェル役)
- ドン・チードル(バッシャー・ター役)
- ジュリア・ロバーツ(テス・オーシャン役)
- アンディ・ガルシア(テリー・ベネディクト役)
クルーニーは「彼らは今でも本当に親しい友人だから、一緒に仕事をする機会は楽しみだ」とコメント。ジュリア・ロバーツとは最近も食事をしたばかりだという。
悪役として印象的だったアンディ・ガルシアも、カジノオーナーのテリー・ベネディクト役で20年ぶりに復帰することを自ら明かしている。
デヴィッド・リーチ監督が就任か
オリジナル三部作を手がけたスティーヴン・ソダーバーグ監督は「やり尽くした」として続投を辞退。代わって、『ジョン・ウィック』『ブレット・トレイン』『フォールガイ』などアクション大作を手がけてきたデヴィッド・リーチ監督との交渉が進んでいると報じられている。
リーチ監督は元々ブラッド・ピットのスタントダブルを務めていた経歴を持ち、『ブレット・トレイン』でピットと組んでいる。この相性の良さが、今回の起用につながったのかもしれない。
なお、当初候補だった『西部戦線異状なし』『教皇選挙』のエドワード・ベルガー監督は辞退している。
気になるストーリーは?
具体的なプロット詳細はまだ明かされていないが、クルーニーは以前のインタビューで興味深いヒントを残している。
「『ジーサンズ はじめての強盗』みたいなスタイルだ」
これは、高齢者チームが銀行強盗に挑む2017年公開のコメディ映画への言及だ。つまり『オーシャンズ14』では、歳を重ねた元泥棒たちが再び集結する物語になるようだ。時の流れを感じさせるユーモアと、相変わらずの華麗な強奪劇が期待できそうだ。
また、クルーニーは2025年10月にルーヴル美術館で発生した1億ドル以上の宝飾品強盗事件に触れ、「プロの泥棒として、あの連中を誇りに思う。私も本当に大仕事をやらなくちゃいけないね」と冗談めかして語っている。現実の大胆な犯罪に負けない、スケールの大きな強奪劇が描かれることを示唆しているのかもしれない。
シリーズの成功と期待
『オーシャンズ』シリーズは、2001年の『オーシャンズ11』から始まり、三部作で世界興行収入11億ドル以上を記録。2018年公開のスピンオフ『オーシャンズ8』も3億ドル近くを稼ぎ、シリーズ累計は14億ドルを超える大ヒットフランチャイズとなっている。
洗練されたスタイル、スター俳優たちの掛け合い、巧妙に張り巡らされた伏線と鮮やかなどんでん返し。『オーシャンズ』シリーズが持つこれらの魅力が、20年の時を経て再び蘇る。
前日譚プロジェクトも進行中
実は『オーシャンズ14』とは別に、シリーズの前日譚も企画されている。こちらはマーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングが主演し、1960年代のヨーロッパを舞台に描かれる予定。監督は『オースティン・パワーズ』のジェイ・ローチが務めるという。
惜しまれる不在
一方で、オリジナルキャストの中には、残念ながら鬼籍に入った俳優もいる。
フランク・カットン役のバーニー・マックは2008年に心停止で50歳の若さで他界。詐欺師サウル・ブルーム役のカール・ライナーは2020年に98歳で亡くなった。クルーニーは追悼の言葉で「カール・ライナーは、彼が足を踏み入れたすべての部屋をより面白く、より賢く、より優しくした」と語っている。
彼らの不在は寂しいが、その思い出とともに、新たな『オーシャンズ』の物語が紡がれることだろう。
まとめ
『オーシャンズ14』は2026年夏に撮影開始、2027年頃の公開を目指している。豪華キャストが再集結し、新たな監督のもと、歳を重ねた泥棒チームの活躍が描かれる予定だ。
公開に向けて前作を見返しておくと、より深く作品を楽しめるであろう。借りに行くのが面倒という人はネットで気軽にDVD・CDレンタル「ゲオ宅配レンタル」がおすすめだ。
撮影開始まであと半年余り。続報が待ち遠しい!

コメント